・1992年のバルセロナオリンピック開催中、メダリストを対象に行われた調査では、「銀メダル」を獲得したメダリストは、「銅メダル」を獲得したメダリストより、幸福度が低かった。なぜなら、銀メダリストは、自分を金メダリストと比較し、銅メダリストは自分をメダルに届かなかった選手と比較したからだ。
レスリングの浜口京子さんも同じようなことをおっしゃっていました。3位決定戦のある種目では、銀メダルは負けて終わりますが、銅メダルはメダルなしかありか?の戦いで、勝って終わるというのも影響していると思います。
いずれにせよ、心の持ちようが「幸せ」を決めます。
ままならん
☆あなたはいま、フランクフルト発ニューヨーク行の飛行機に乗っているところだ。「飛行中、気体が予定されたルート上を飛んでいる」のは飛行時間全体のどのぐらいの割合だと思うだろうか?
正解は、なんと「ゼロパーセント」だ。
飛行機の窓際の席に座って翼のふちのあたりを見ていると、「補助翼」がしきりに動いているのが分かる。補助翼の役割は、飛行ルートを絶えず修正することにある。自動操縦装置は、毎秒何回も予定位置と現在位置とのずれを感知し、舵(かじ)の役割を果たす翼に修正指令を出している。
あなたも知っての通り、物事がうまく運ぶことなどほとんどない。人生は常に乱気流の中にあって、私たちはありとあらゆる種類の横風や、予想外の急激な天候の変化と闘わねばならないのだ。
なんでも柔軟に修正しよう。
※Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法(サンマーク出版)より。
人生は思ったとおりには決していかないものです。
だからこそ、修正を前提にという考え方は、しなやかさを生みます。
□1787年に制定されたアメリカ合衆国の憲法は、これまで27回改正されています。ドイツは、憲法にあたる基本法が1949年に制定され、今日までに60回改正が行われています。
□ある修道院では、フォークとスプーンとナイフが、20㎝ほどの長い小さな棺に入れられています。ここには、「人間は本来死んでいるも同然の存在だ。人間は神によって生かされているのであり。あなたがいま生きている時間は神からの贈り物」というメッセージが込められているのです。大きな事故に遭ったり大病を患ったりした人が、「一度死んだようなもの」「残りの時間はいただきもの」というような言葉を発することがありますが、その心境に近い。ただ生きているだけで尊いと感じ、すべての出来事が愛しく思えてきます。
□誰もが偶然どこかに生まれ落ち、偶然どこかで死を迎えるまでのわずかな時間を生きています。そしてこのわずかな時間のあいだに、人間は誰しもたくさんの愚かな間違いを犯します。長い目で見れば、謙虚でいたほうが生きやすいのです。自信を持つことは誰にでもできますが、謙虚でいるのは難しい。だが謙虚でいれば地に足をついた考え方ができるので、感情の波に振り回されることはありません。