「マシュマロ実験」
コロンビア大学の心理学者であるミシェル教授は、スタンフォード大学内の幼稚園で186人の4歳児の自制心を次のような方法で計測しました。
- 子供にマシュマロを差し出し、「いつ食べてもいいけれど、大人が部屋に戻ってくるまでに我慢したらマシュマロを2つ食べられます」と伝えます。
- 大人は部屋を退出しますが、子供にはいつ下手に戻ってくるかは伝えません。
- 部屋を出て15分後、大人が戻ってきます。
この結果、186人のうち約3分の一は我慢することができましたが、残りの3分の2は我慢できずにマシュマロを食べてしまいました。その後、ミシェル教授は、彼らの人生を追跡調査したところ、高校生時点で前者の学力が非常に高くなっていることがわかりました。
我慢というとマイナスのイメージが強すぎるかも知れませんが、自分の気持ちをコントロールする「自制心」は、少なくとも小学生のうちにはつけておきたいと思います。中学受験や習い事は、絶好の機会です。
モラル
神戸大学区の西村教授は、基本的なモラル(=ウソをついてはいけない、他人に親切にする、ルールを守る、勉強する)を親からしつけの一環として親から教わった人は、それらを全く教わらなかった人と比較すると、年収が86万円高いということを明らかにしています。(私は、86万円ではなく、30年働いたとしたら、約2500万円の生涯年収の差がつくというイメージが良いと思います)
「宿題を後回しにしよう」という自制心のない子供は、いろいろなことを先延ばしにし、「明日から頑張ればいいや」と言っては、禁煙やダイエットや貯蓄を後回しにしてしまうというわけです。(だから、子供には・・・というのもそうですが、自分もできているかを自問自答した後ですね。)