『20歳のときに知っておきたかったこと~スタンフォード大学 集中講義~』(阪急コミュニケーションズ)を読みました。
□わたしたちは往々にして成功か失敗かの分かれ目にいます。どちらに転ぶかは、よく分かりません。リスクが高いことに取り組むのなら、なおのこと先行きは不透明です。レストランやハイテクのベンチャー事業でもそうですし、スポーツですらそうです。成功と失敗は紙一重の差でしかありません。自動車のロード・レース、ツール・ド・フランスを見てください。何日にもわたって、曲がりくねった山道を登り降りした後でも、勝者と敗者の差はタッチの差。100分の1秒とまでは言わなくても、わずか数秒の違いです。ときには、ほんの一漕ぎが、逆転勝利につながることもあります。
□「言い訳」は無意味、専門的に言えば、たわごとである、とスタンフォード大学では教えています。人は、するべき努力をしなかったという事実を繕うために言い訳をします。これはあらゆる人生のあらゆる場面に当てはまります。時間に遅れたとき、宿題を提出しなかったとき、恋人に電話しなかったとき等。仕事が忙しかったとか、病気になったとか、社会的に許される言い訳はできますが、本気でそうする気があるなら、実現する方法をひねり出しているはずです。人に対して言い訳をしなくてはいけないと感じたとしても、自分自身には言い訳をしてはなりません。本気でなにかをしたいのなら、すべては自分にかかっているという事実を受け入れなければなりません。
武士道
「武士道」(新渡戸稲造)より!
- 踏み出した一歩は、もう道半ばまできたようなものである。何事も最初の一歩が大事である。
- 人は岩や木ではないから、いつかは自分の徳をわかってくれるものである。
- 雲は永久に月を隠すものではない。
- 人は顔よりも心が大事である。心が素直で気持ちの持ち方が高いと、おのずと顔かたちにも品格は表れる。
- 平家を滅ぼしたのは平家であると歴史家は言う。
- 人の自分を見る目やうわさは気にせずに、まず守るべきものは自分の心である。
- 自分の感情のみで、良し悪しを見分けることは、自分を不幸にするもとである。
- 今日は曇っている、今日は雨が降ると不平を言っても、空は晴れない。雨が降ったら、かさ一本で行動は決まる。物事を起こすときは、断行することである。
- 母の愛情ほど尊いものはない。子が親を思う心にまさる親心といって、この心を分かることを孝行といい、慈しみことの元はこの心である。