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日本とアルゼンチン

「母をたずねて三千里」は、フジテレビ系列で放映された世界名作劇場の二作目に当たる。主人公のマルコは、イタリアのジェノバから音信普通になっている母をアルゼンチンのブエノスアイレスにたずねるという話である。

経済学の巨人である故サイモン・クズネッツは、かつて「世界には4つの国しかない。先進国と途上国、そして日本とアルゼンチンだ」という言葉を残したことでも知られる。特にクズネッツは、戦後日本の奇跡的な経済繁栄と、アルゼンチン経済の衰退の違いに興味を抱いたようだ。少なくとも戦前まで、アルゼンチンは有数の先進国だったからだ。

クズネッツは、日本とアルゼンチンを対照的に評価したわけだが、残念ながら、今や日本がアルゼンチンを見習うべき段階に差し掛かっている。アルゼンチンを率いるハビエル・ミレイ大統領は「小さな政府」路線を突き進み、歳出のカットと省庁の再編を粛々と進めている。その結果、アルゼンチンのインフレは近年まれに見る水準まで安定した。

世界のことを知ることは、目の前の課題解決のヒントとなる。この考えが、グローバルを学ぶという中高時代のメリットではないかと思う。その学びが、社会人になったときに迷いが生まれた時のヒントとなるだろう。決して、大学受験のために中高時代があるわけではない。