リラックスする時のポイントとなるのは、特に「目を休める」ということです。意識していないと分からないことですが、目から入ってくる情報はものすごく多いため、脳には大きな負担をかかるといいます。寝る前にスマホを見ないようにしようと、よく言われます。
電車の中で静かに目を閉じたりすることも大事です。(寝てしまわないように笑)。試験の休み時間の時に、30秒でもいいから目をつぶるのも有効だと思います。日本の武道では、よく黙想をしますが、これも科学的に理にかなっているんですね。
悲しい話は夜するな
「佐賀のがばいかあちゃん」(徳間文庫・島田洋七)のなかに次のような言葉が出てきます。
「悲しい話は夜するな」
これはじつは、脳科学的に考えても、理にかなっている教えだということです。
夜は神経伝達物質のセロトニンが比較的少ない状態になっているので、なかなか頭が働きません。
その結果として、不安になるようなことを果てしなく考えつづけてしまったりするのです。
がばいばあちゃんの教えは、次のように続きます。
「つらい話も昼にすればなんということもない」これもそのとおりです。
よく寝て、太陽の光を浴びた後は元気になるのは、実は科学的に証明されているんですね。
受験生も不安であれば、早く寝て朝日をいっぱい浴びよう!
勉強面でも、今日覚えた情報が、脳の中で自動的に整理され(これは寝ているときに行われます。だから睡眠重要)、明日には問題がよりすっきり見えるようになっていることもある。
結果的に、「今日の私」には解決できない問題が、「明日の私」には簡単に解決できるということも起こるのです。
今日の自分がダメなら、「明日のスーパーになった自分」にかけてみよう。
案ずるより産むが易し
クロスワードパズルやジグソーパズルをやったことがあるでしょうか?
一つの穴を埋めたり、一つのピースをはめると次が分かりやすくなるという共通点が
あります。
問題の解決というのも、簡単な問題を一つクリアすると、その答えがヒントになって、次の簡単な問題が見えてくるものです。
それを繰り返しているうちに、最初は難しく思えていた問題が、案外簡単に解けてしまったりする。
「案ずるより産むが易し」ということわざが正しいのも、一つにはそういう理屈においてです。
算数の解きかたにも共通します。