モンゴルのことわざ
首都のウランバートルは都会ですが、車で10分走ると大草原(と砂漠)が広がります。
人口は約300万人なので、神奈川県の人口より少ない。そのかわり、家畜が3000万~4000万頭います。
モンゴルのことわざです。
□勇気のある者には力があり、目的のある者には道がある
□臆病者は馬を暴れさせる
□言葉は少ない方が、牛は多い方が
□大声は悪人のしるし
□しとしと降る雨は服にしみ通り、噂話は人を惑わす
□どんなものも珍しいうち、山羊の肉も熱いうち
□他人の犬が良犬だといっても、私の家の家畜は守らない
□雨が降らなければ降ったところに行け
□金持ちの馬は遠出に耐えられない
ゲルで考えたこと
ゲル(中国語でパオ)に泊まりました。電気、水道、ガスなしの生活です。いかに、スマートフォンへ依存しているかが身に染みました。最近はソーラーパネルつきのゲルもあるそうですが、夜に光を入れると虫が集まりますので、本も読めません。日の入りは夜10時くらい(北海道の稚内市と同じ緯度)なのですが、ぐっーーーすり眠れました。
ゲルでは、羊をふるまわれましたが内臓からなにから全部塩茹でで食べました。残ったものは、細かく切って餃子の具にします。羊は1頭1万円ですが、約1カ月分の食糧となります。食べ残し(食品ロス)が話題になっている日本などの先進国とは逆。
メモしたこと
・日馬富士の建てたインターナショナルスクールが人気。(ガイドさんが、日馬富士の通訳でした。日本に来たこともあるが、夏の蒸し暑さには耐えられないということ)
・モンゴルは毎月1日が禁酒デー。商店で買うこともできない。
・徴兵制がある(18歳~26歳のうちの1年間)。お坊さんになったり、海外で働いたりする(力士など)ケースは免除。
・大学進学率は70%。大学に行く人のほうが多いので、競争は激しい。
・遊牧民の場合、小学生になった時点で寮生活を選択。
・夏休みは6月~8月と3カ月間。冬休みも1カ月間ある。
・冬は氷点下40度になる。ゲルにフエルトをかぶせていく(家に服を着せる感覚)
・番犬は必ずいる。また、ネズミ対策でネコも飼う。
・多い家だと、1軒で1000頭以上の家畜を放牧している。
感動したこと2つ
- カラコルムはモンゴル帝国時代の首都。現在は2万人しかいない小さな街だが、世界遺産に登録されています。当時は、イスラム教、仏教、キリスト教などのさまざまな宗教の建てものがあった。(私が、力だけではなく異文化を認めたことで領土を広くできたのでは?とお聞きしたところ、そういう側面もあるとのことでした。すでにグローバルだったのです)
- 大草原の中で日本の曲を聴くことができました。(日馬富士は事件になりましたが、カラオケは大人気です)。海がないということで、サザンオールスターズが人気、一番人気は「真夏の果実」。その他、コブクロの「蕾」、Mr.Childrenの「HANABI」。まさか大草原で、モンゴルの方と合唱するとは!最終日にウランバートルで国立音楽堂のコンサートをみにいったのですが、ラストの曲が馬頭琴で奏でるQUEENの「WE ARE THE CHAMPIONS」。これもグローバル!