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温度計

理科を勉強しても何になるの?の答えの一つ。

「温度計」を日本で普及させたのは、江戸時代の養蚕農家の<中村善右衛門>。当時、日本では養蚕による生糸生産が盛んになっていましたが、カイコの成長に重要な温度管理は、人間のカンに頼るしかありませんでした。

善右衛門は1839年に大きな病気にかかり、体温計を目にしたときに、「これだ!」とひらめいたそうです。当時は、温度計は世界でも先端技術のかたまりであり、日本のどこにも売っていません。善右衛門は、試行錯誤の末に、自作で温度計をつくり上げました。

生糸の輸出というのは、社会のテストでも出てくる内容。
善右衛門の理科魂がなければ、時代も大きく変わっていたかもしれません。

ペーソスとユーモア

1970年の大阪万博を題材にした星新一の随筆がありますが、その一節。

「われわれが過去から受け継ぐべきものはペーソスで、
未来に目指すべきはユーモア」

アメリカが未来だと信じられていた50年前、日米の小話や漫画を分析していた星新一は日本人のコミュ二ケーション下手は国民性ではなく社会基盤のせいだと考えました。多民族、多宗教の社会ではコミュニケーションに潤滑油が必要。黙っているだけだと誤解されるために、冗談のひとつも披露しなければなりません。

少なくともユーモアを理解する動物は人間しかいません。

英語と同じように、ユーモアもコミュニケーションの道具。

もっと自分はできるはず

□「もっと自分はできるはず」という現状に対する不満が、成績を爆発的に上げる原動力。

□算数のセンスは磨くことができる。算数が得意な生徒は、数多くの模範解答を見てきている。覚えた解答の量が多いから、人よりひらめきやすくなる。言い換えれば、知っている問題のストックが多い。

□解説が多くてわかりやすい教材にも、落とし穴がある。それは、わかりやすさに甘えてしまい、自分で考え抜く力がつかないこと。

□「わかっていたつもり」をなくし、正しく理解することが成績アップには不可欠。

□合格した生徒は、模試の結果が悪かったときに、「ここで、問題点が見つかってよかった。これを改善して、また一つ合格に近づいた」と次に生かすことを考える。

□受験の不安を解消するのに、一番いい解決策は、勉強すること。

□正解していても解説に目を通してほしい。もし解説と違う解き方で正解していたときは、自分の解き方が正しかったか、しっかり見直しを。とくに選択肢。

glass thermometer in close up photography
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