東京大学教授でCGアーティストである河口洋一郎さんの話。
<中学生の歴史の教科書に「鳥獣戯画」が載っています。カエルとウサギが相撲を取っているのが有名。その時代のヨーロッパの絵画に比べると日本人の想像力はあらためて、素晴らしい。>
<江戸時代に活躍した「伊藤若冲」も狩野派というストロングスタイルの絵描き集団の中で、遊びをいれた天才>
<葛飾北斎は、自然や人間の世界を徹底的に研究している。つぶさに動物、植物を観察して学者みたいなところがある>
天才ではない
冬休みに読書をしたいなあと思う人には、最近は「伝記」をお勧めしています。大人もたまには読んでみると、小学生や中学生のときには理解できなかった気づきもあるかと思います。 「私は天才ではない。ただ人よりも長く一つのことと付き合っていただけだ」
アインシュタインの言葉です。
ノーベル賞受賞者の湯川秀樹のもとを訪ね、「原爆で何の罪もない日本人を傷つけてしまった。こんな私を許してください」と激しく泣き出し、深々とお辞儀を繰り返しました。湯川秀樹は「学者は研究室の中が世界の全てになりがちだが、世界の平和なくして学問はない」という考えに至り、世界平和のための運動に力を入れるように。