教師という生き方(イースト新書・鹿嶋真弓)を再読しました。
□教師の他責(たとえば生徒が悪い)的な態度を生徒は敏感に感じ取る。そしてそれが生徒たちの不満や不安を助長し、問題行動を起こす引き金になってしまう。
□究極のエンカウンターは、言語を介さない非言語(握手など)によるもの。
□「ちゃんと」「しっかり」「がんばって」という言葉かけは、困っている子にとっては、なにをすることが「ちゃんと」なのか、どうすれば「しっかり」やったことなのか、なにをどう「がんばればいいのか」、具体的にわからないのでやりようがない。
・困っている(できない)子に対する基本姿勢は、「その生徒のうまくいっているところは何か」について把握すること。うまくいっているところは、その生徒への有効な指導の手がかりになる。そして何より、自尊感情を育てることにもつながる。その生徒のできていること、得意なこと、何に興味関心があるかなど、積極的に見つけていくことが大切。そのためにはまず、その生徒の行動をよく観察すること。できないところに注目するのではなく、できているところやできなかったことができるようになった瞬間、どんな言葉をかけてあげられるか。大人からの太鼓判は子どもたちに勇気を与える。
□「褒める」から「承認」にシフトしていくことも重要。承認とは「私はあなたの存在をそこに認めている」ということを伝えるすべての行為や言葉のこと。承認は、存在承認、行為承認、結果承認の3つ。存在承認とは、その人を見たり、挨拶したり、いいところを伝えたりすること。行為承認とは、事実を伝えたり、励ましたり、感謝を伝えたりすること。そして、結果承認になってはじめてほめるとか賞を与えるが出てくる。(赤ちゃんがつかまり立ちして、手を放した瞬間、親は拍手しながら自然に出てくる言葉は「立った、立った」で、決して「立てて偉いねえ~」とは言わない)
2月1日まで、あとわずか。
しかし、まだまだこれからでもあります!
□教育は未来を創る仕事。教師とは未来の担い手である子どもたちを育てるお仕事。