いつも元気でいるために
「病は気から」ということわざがあります。実際に病院でも、性格が明るい人ほど治りやすく、暗い人ほど治りにくいというデータがあるそうです。専門的には、性格が明るい人は、脳の中のドーパミン系の神経を、暗い人はアドレナリン系やセロトニン系の神経を良く使っているとのこと。
さて、胃や腸と同じく脳も疲労する臓器なので、その脳の疲労を取りいつも元気でいるための方法を紹介します。
実は、一番簡単なものは、気の置けない友だちや家族と「よく話をすること」だそうです。生徒が職員室でだべってなかなか帰らない、ご飯中にうるさいのも、元気になろうとする脳の働きであるということです。(ほめてませんので、念のため)ただし、話をするといっても、グチをこぼしているとよけいストレスになるので要注意。必ず楽しい会話にすることが大切です。
※文中の「気の置けない」という言葉の意味は、仲の良いです。入試に頻出!
ほめるの弊害
保護者向けの中学受験のマニュアルなどに、「ほめる」ことの重要性が書いてあります。ただし、そのマニュアルがあまりにも多すぎるため、弊害も増えてきたようです。ほめることが、親の期待に沿わせる手段のように使われ、「お前は良くがんばった」「算数の偏差値が伸びてすごい」などの言葉が、子どもに「作戦」「誘導」と感じられてしまっていることです。耳が痛いことです。家族の会話は、「今日何があったの」「このおかず美味しいね」などの自然体が一番です。
マラソンの宗兄弟(古くてすいません)の母親の話です。
宗兄弟は、短距離は非常に遅かったそうです。百メートル競走などは、二人ともビリ。
そんな二人に母親はこういいました。
「あなたたちには、百メートルは短すぎるのよ」
聞くという字
「聞く」という文字は、耳が門に囲まれています。だから、人の話を本当に聞こうとするには、門を外してから聞くべきだと考えて見ましょう。門というのを他の言葉に置き換えると、先入観とか思い込みという言葉になるかと思います。
小5男子A君とのエピソード。成績が急落したA君のお母様から、「プリントを出してください」「早めに行くので補習してください」というお申し出がありました。私はいったんそのお申し出を保留にして、授業後に本人と話をすることにしました。その話のヒントは、授業中に見つかりました。A君が、ボソッと「雨降れ」と言ったのです。授業後に本人を呼んで「雨降れって聞こえたよ」というと、A君は泣き出してしまいました。しばらく泣いた後に本人は、こう告白しました。「先生、僕は運動会が嫌なんだよ。足が遅いし。だから、雨降って欲しいんだ。でも、授業中に雨降れって思っちゃいけない、あ、今思ってた・・・となって集中できなかったんだよ」
話をひとしきりしたA君はスッキリしたのでしょうか、元気になり、成績も復活しました。(運動会が雨で中止となったというオチまでつきました)
どうせを禁句に
家族のルールで、「どうせ」という口ぐせを禁句にするのはどうでしょうか?○○しなければいけないという足し算より、これをしないという引き算の方がうまくいくケースの方が多いです。
今の世の中には、思い込みで成り立っていることも多いですし。
①「ムンクの叫び」の叫んでいるのではなく、恐ろしい叫びを聞かないように、耳をふさいでいる様子を欠いたもの。
②黒ひげ危機一髪は、飛ばしたほうの勝ち。
③フリーマーケットのフリーは、自由のフリー(free)ではなく、のみ(flea)。
④車のエンジンが前についているのは、馬車の影響。馬が前についていたため。
⑤ミッフィーちゃんの❌のところは、口じゃなくて、上のVが鼻で下の反対Vが口。
どうせを禁句に!!