横浜市立大学医学部の入試問題をご紹介します。
問題:
あなたは教師である。ある日、授業の一環で「稲刈りの体験作業」があった。体験のあと、農家のおばあさんが生徒のために人数分のおにぎりを握ってくれた。しかし、多くの生徒は他人の握ったおにぎりは食べられないと、たくさん食べ残してしまった。
① あなたは、おにぎりを食べられない生徒に対しどのような指導をしますか?
② あなたは、食べ残しがたくさんある事実を、おばあさんにどのように説明しますか?
ちなみに、20代から40代の独身男性の半数が「他人の握ったおにぎり」は食べられないというデータもあります。さらに4人にひとりは、彼女の握ったものであっても一切食べられないそうです。この入試問題には、高齢社会がさらにすすむ世の中で大事になる視点が含まれています。
まずは、自分だったらどう答えるだろうか?と考えるところから始めましょう。
虞美人草
夏目漱石の『虞美人草(ぐびじんそう)』をご紹介します。
夏目漱石から学ぶ「真面目」とはどのようなものでしょうか?
真面目というのはね、
僕に言わせると、
つまり「実行」の二字に帰着するのだ。
口だけで真面目になるのは、
口だけが真面目になるので、
人間が真面目になったんじゃない。
何事も実行あるのみです。
万葉集
『すべもなく/苦しくあれば/出で走り/いななともへど/こらに障りぬ』
どうしようもなく病で苦しくてもう死のうと思うが、踏みとどめているのが子どもであるという意味です。病に苦しむ憶良は、この歌を詠んだときは70歳前後と想定されています。自分だけではなく、普遍的な親の愛情をうたったのではないでしょうか。