「ハニービスケットの作り方」という絵本があります。おばあちゃんと孫の男の子が、いっしょにビスケットを作る話です。男の子が「ビスケットをつくるのに何がいるの?」と聞くと、おばあちゃんは「まず大きな牧場と牛!」と答えます。男の子はびっくりです。
おばあちゃんは「牛がいないとミルクが手に入らないのよ」と平気な顔。さらに続けて、にわとりが一羽、ミツバチはなんと千匹、小麦畑、太陽…と次々と必要なものを語りながら、ビスケットづくりは進みます。できたビスケットのおいしいこと!!!!
知るということは喜びにつながる
夏休みの宿題
■ あたり一面草だらけでした。草を刈り取っても刈り取ってもいっこうに終わりませんでした。疲れた百姓は、「もうやめた、こんなに刈ってもまだこのありさま。いつになったら刈り取ることができるのか。疲れてしまうだけ損だからやめる」
すると神様が、「目がいやだいやだと言っているのです。まわりを見ないで、手だけ動かしなさい。いつの間にか草はなくなります。」
お百姓はその言葉を信じて、草を黙々と刈り取りました。
驚いたことに、気付いてみるとあの草だらけの地面が、いつの間にかきれいに刈りとられていました。
細胞
明日の私は今日の私とまったく同じ人ではありません。
人間の細胞は数ヶ月で入れ替わります。生物である人間の脳は、その日の体調や気分などによって状態が変わります。
例えば歯が痛かったら勉強に集中できないとか、朝ほめられて気分が良いときには、算数の問題もどんどん解けるということもあるでしょう。
今日覚えた情報が、脳の中で自動的に整理され(これは寝ているときに行われます。
だから睡眠重要)、明日には問題がよりすっきり見えるようになっていることもある。
結果的に、「今日の私」には解決できない問題が、「明日の私」には簡単に解決できるということも起こるのです。
今日の自分がダメなら、「明日のスーパーになった自分」にかけてみよう。
感情と思考
人間には右脳と左脳があるように、脳の働きにも感情と思考の2つがあります。
解決しなければならない問題があるとき、それにまつわる情報は、脳に感情的な反応をおこさせます。
「いやだなあ」「ヤバイ」「気になるな」「何とかしなければならない」といった気持ちなどがそうです。
そこに思考の働きを対応させて、「この問題にはこう対処すればいい」「これは後回しでいい」「この問題に大しては、今は何もしなくていい」ということを考えていけば、感情的な反応とのバランスが取れてくるわけですが、それをしないと、不安や焦りだけがいつまでも残ってしまいます。
ピンチの時は、まず深呼吸して、落ち着いて今の状況を考えること。