「ストロングタイズ(強い結びつき)」と「ウイークタイズ(弱い結びつき)」という言葉があります。
前者は家族や親戚、親しい友人などで、後者はそれほど親しくない知人とのつながりを意味します。
その2つを比べてみると、ウイークタイズでつながっている人からは、身近にない新しい情報が得られる可能性が高いと言えます。
しかも、ウイークタイズで結ばれている知人の社会的地位や所得が高いほど、いい就職先が見つかる可能性が高いというのです。
日本人は外人と比べると、なかなかウイークタイズを作っことが苦手です。これは、日本人が身内に対する「安心」を大切にし、それ以外の他者に対する「信頼」を育んでこなかったことに起因する問題でもあるという分析をする形もいます。
6年の間、先輩・後輩の絆を深められる、また母校には恩師がずっといらっしゃるという意味で、一生のウィークタイズをつくれるという意味でも、私立中学受験は意味があるのではないかと思います。