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和して、唱えず

中国(衛)の国に、哀駘它(あいたいだ)というカッコ悪い男がいました。

でも、たくさんの友だちがいて、誰もが彼はいい人だ、あんなに気持ちの良い人はいないといっています。また村の娘たちは、誰もが彼と結婚したいと声をそろえていう始末。

彼の魅力が何だったかと言うと・・。
お金持ちでもない。権力もない。
地位もない。もちろん、カッコいいわけでもない。

ただ一つ。
彼は、何を言われても「ハイ」と元気よく答えられたと言うことです。

なぜ、「ハイ」と答えられたかというと、すべての人に対して寛容(心が広かった)からでしょう。

故事成語では、「和して、唱えず」といいます。

close up shot of citrus fruits
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