昔のように、勉強ができる、スポーツができるということで人気や序列が決まるわけではありません。いまの学校では、勉強の成績やスポーツの順位を明確にしないことがよしとされているからです。いまは、「友達が多い」「人に好かれる」といった基準が大事になります。勉強やスポーツであれば、努力をすれば何とかなります。しかし、友達が多いかどうか、つまり人気というものは、自分の努力でどうにかなるものではありません。だから、子どもたちは、みんなの輪からはみ出さないように、同じテレビ番組を見て、同じゲームをし、同じことで笑うことを暗黙のうちに強要されるのです。
個性が大事といわれる中で、スマホゲームやアニメやアイドルが小~高校生の中でブームになる一因であると思います。むしろ、塾のほうが「好かれる」ということに大きな意味がなくても過ごせるだけに、居心地がいい部分もあるかも知れません。
新学年を前に
中学受験に伸びる子のチェックリスト
1 毎日、寝る時間と起きる時間がだいたい決まっている。
2 朝食は、よほどの事がない限りたべる。
3 忘れ物はほとんどしない。
4 持ちものには名前を書く習慣があり、ものを大事にあつかえる。
5 大人からかかってきた電話でも、受け答えがきちんとできる。
6 人にあったら、きちんと元気な声であいさつができる。
7 自分が悪いと思ったら「ごめんなさい。」と素直に謝れる。
8 本(マンガ以外)を読むのが好き。
9 旅行(遊園地などのレジャー施設以外)に行くことが好き。
10 辞書や辞典、図鑑などをあきずに見ていることができる。
11 いろいろなことに興味がもて、「なぜ?」「どうして?」と質問できる。
12 テレビやゲームは、合計で1日2時間以内。
13 室内ではなく、みんなで外で遊ぶのが好き。
14 小学校の授業をよく聞いている。
15 学校や塾の帰り道に寄り道をしない。
16 後かたづけがきちんとできる。
17 家の手伝い(そうじ、料理、おつかい)ができる。
18 食事のときに「はし」が正しく使える。
19 食事のときに、一日の出来事などを自分から話す。
20 鉛筆が正しく使える。
21 いすにきちんと座ることができる。
22 自分より小さい子の面倒をみるのが好き。
23 友だちに勉強を教えたことがある。
24 ていねいな言葉遣い(敬語など)が使える。
25 勉強以外に、スポーツや習い事などで得意なこと、好きなことがある。
◆YESが25個~20個なら
成績は必ず伸びます。今、成績が悪くても自信をもって取り組んでください。
◆YESが19個~15個なら
生活習慣を見直しましょう。成績の上下がはげしい人がこのタイプの特徴です。
◆YESが14個~9個なら
成績がよくても、学年が上になったり、単元が難しくなったときに伸び悩む可能性があります。ひとつずつで良いので、ふだんの生活を改善するように心がけましょう。