多望
作家、城山三郎さんの言葉。
□「人は才能の前には頭を下げないが、根気の前には頭を下げる」(夏目漱石)
□私の好きな言葉は「担雪埋井(たんせつまいせい)」立花大亀という臨済宗の僧侶の言葉です。人の努力というものは、井戸の中へ雪を放り込んで埋めるようなものだ、というわけです。そんなものをいくら運んでも溶けてしまって、井戸はちっとも埋まりません。でも、それが人生だ。人生というのはそういう姿をしたものだ。簡潔に表現されています。
□「いやいや、多忙は幸福です。多忙な人間は多望な人間。つまり、希望の多い人間ということだから」
□頂上を目指す人間は、孤独を栄光と考えるべきではないか。
□これからの人間の条件は、ひとつはアリであること。アリのように黙々と働く。2つ目にトンボであること。複眼構造をもってものを見なくてはならない。そして、第3に、しかもなお人間である。人間としてのあたたかさと優しさを持たなくてはいけない。