他の人からどう思われているかを気にすると非常に不自由な生き方を強いられることになります。絶えず人に合わせていかなければならないからです。もちろん、人のことを全く考えなくていいというのではありませんが、人にどう思われるかをいつも気にかけ、嫌われることなく好かれたいと言うことばかり考えて生きていくと、結果として確かに皆に気に入られるようになるかも知れませんが、あらゆる人に対して八方美人を演じるので、やがて不信感を持たれてしまうことになります。
そういう人は自分が実に不自由な生き方をしていると言わなければなりません。敵がいないということは絶えず人に合わせているということですから、不自由な生き方をしているといわなければなりません。
そもそもどんなことをしても自分のことをよく思わない人はいます。10人の人がいれば一人くらいはそういう人がいます。こちらもその人の事が嫌いで、向こうも自分のことを嫌っています。二人の人は何をしても受け入れてくれます。あとの7人はどんな人かと言うと、そのときそのときで態度を変えます。私たちが付き合っていきたいのは二人の味方です。その他の人のために心を煩わせて、エネルギーを使う必要はない、と思います。
私のことをよく思わない人がいるということは、私たちが自由に生きているということ、自分の生き方を貫いているということ、また、自分の方針に従って生きているということの証拠ですし、自由に生きるために支払わなければならない代償であると考えてもいいのです。