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自由と責任

鳥は何もない真空の中で飛んでいるのではなく、鳥が飛ぶのを妨げるかのように見える空気は実は鳩が飛ぶのを支えているのです。何もないところには自由はなく、抵抗があるからこそ自由であることができます。誰も反対することなくまわりの人が自分がしようとすることに対して諸手をあげて賛成してくれるという状況は、むしろ稀なことかも知れません。

私はこんな風に生きていきたい。しかし、たとえば、親が反対するというような場合、親が反対することが、自分が自由であることを貫くために引き受けなければならない責任であるということができます。

自分の思いを貫く、あるいは自分の権利を主張するのであれば、そのことに伴う責任を引き受ける覚悟がいります。自分が権利を主張した結果起こる全てのことを自分の行為の結果として生じたものである、と認める責任があります。自分を嫌う人が現れるということも引く受けなければなりませんし、リスクを引き受ける勇気もいります。

お子さんが、自由を主張するとき(「〇〇中学に入りたい、受験はしたくない、大学はここにしたい、就職はここにしたい、○○さんと結婚したい」)の前に、「責任の所在」というのをやんわりと伝えておくことは損ではないと思います。

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