アドラー心理学では、共同体感覚(仲間とのつながりや絆の感覚)を備えた人の特徴として次のような特徴をあげています。
①仲間が興味を持っていることに関心を持っている。
②関わる人たちとお互いに尊敬・信頼しあっている。
子育て・教育でいうと、子どもが好きなものや友達関係などを、大人が把握しているのか、また子どもそのものを一人の人間として尊重してあげているのか、の2点がポイントだと思います。管理職の新卒指導とかも同じだと思います。
西洋に伝わる逸話
ヨーロッパにフリードリヒ2世(1194〜1250)と言う神聖ローマ皇帝がいました。様々な人体実験を行なっていた彼は、あることに目を向けます。それは、「言葉を教わらないで育った子どもは、どのような言葉を話すのか」というものでした。赤ちゃんが言葉を話し出すことについて、疑問に思ったのです。これを検証するために、50人の赤ちゃんが一堂に集められました。その実験では、赤ちゃんに対して「目を合わせない」「笑いかけない」「語りかけない」というように、一切のスキンシップを排除して、乳母や看護師たちが世話をしました。
しかし、この実験は途中で中止となりました。
なんと、赤ちゃんは、十分にミルクを与えられていたにもかかわらず、次々と亡くなってしまったのです。
日本で言えば、鎌倉時代なので内容が本当に真実なのかどうか?はわからないと私は思います。ただし、教訓として知っておくことには損はないと思います。