・子育てに悩む親なら大丈夫、と私は思っています。逆に、自信満々の親の方が、大きな失敗をするのではと思います。
・伸びるタイプとして、物事に「ていねい」に取り組む子がいます。こういう子は、模試などで「問題が終わらなくて、点数が取りきれない」というケースがあるのですが、いずれ地力を出してきますから大きな心配はしていません。
・伸びるタイプとしては、何事にも「挑戦していく」子もあげられます。難関校の問題と聞くと燃えるタイプです。逆に、「私(僕)は受けないから」「自分の偏差値はそんなに高くないから」と尻込みするタイプは、最後の追い込みが効きません。
・伸びるタイプの最後は、 「最後までやり抜く」タイプの子です。こういうタイプの子は、遊んだ後を見ればよくわかります。遊んだ後に「後片付け」をする習慣が、小さい頃についているからかもしれません。
・「子どものけんかに親は出るな」「かわいい子には旅をさせよ」などの、たくさんの体験を踏まえた「昔からの言い伝え」を学ぶことは、とても大切なことです。
・努力は地道に重ねなければならないが、成果が出る時には一気に出る。逆を言えば、一日努力して、一日分の上達が訪れるわけでもない。目に見えなくても、確実に成長していると励まし続けてあげると良いでしょう。
・優れた教師(親)は、褒め上手。「正しい答えを出した子を褒める」などという単純なことではなく、例えば答えを間違えた子を褒めます。「それはすごい発想だ」「積極的な間違いは良いことだよ」というように褒めます。つまり、「正しい・間違い」という尺度ではなく、
思考の範囲が広がったというような視点で褒めるわけです。
・指導者に対しる信頼は「やる気を引き出し」ます。この先生についていけばできるようになるという感覚を子供に持たせることは大事です。逆に、言う必要もないのに塾の先生の悪口を言うことは、成長の機会を奪う可能性があります。
・「宿題が多い先生」は、授業が下手な可能性があります。「プリントをたくさん出す先生」も、自分が教えやすいようなプリントを作成しているだけで、力がついていない可能性もあります。
・子供に注意を与える時は、一時一事が原則です。例えば「本を片付けなさい」「ゴミも散らかってるでしょ」「机も乱雑だから、ついでにそこも片付けておきなさい。」と目についたら、つい言いたくもなるのですが、「うるさいな」で終わってしまうことが多いでしょう。
・算数のノートに消しゴムは使わないが原則。間違えたところに二本線を引けば良い。ただし、一度や二度でうまくいくことはありません。半年以上かかる生徒もいますが、しかし、この習慣がついたら中学校以降の数学の学習をするときに生きてきます。
・教師・医師・牧師の共通点。それは、「相手が失意の時に味方になること」
・母親の役割は日常に、父親の役割は非日常に。
・子供は、「親の約束のキャンセル」を忘れない。「約束」は、信頼の出発点。