・人を尊敬(尊重)することは、幼い頃から習慣づけることが大事です。いつも他人を見下すような態度では、大事な時に味方がいなくなってしまいます。そのためにも、親の態度は重要です。一番身近にいる大人が、いつも誰かを見下したりバカにしたりしていれば、子供も人を尊敬できなくなってしまうでしょう。親自身ができるだけ他人の優れているところに目を留めるように心がけ、子どもと一緒に「素晴らしいね」「すごいね」などと語り合うようにしたいものです。
・計算を親子や兄弟で一緒にやって、タイムや正答率を競うなどの遊びの要素は、勉強の良いアクセントになります。ただし、競争する場合は、「大人やお兄ちゃん、お姉ちゃんも真剣にやる」ことが必要です。子どもは、相手が手加減をしていることを見抜くと、自分も手を抜くからです。全力でやらない遊びは、面白さも勝った時の喜びも半減です。
もちろん、大人や年上の子が本気を出したら、子どもはいつも負けてしまいますし、それではやる気を失ってしまいます。
では、どうすれば良いかと言うと「ハンディキャップ」を上手につけてあげることです。競争する全員が全力を出した時に、勝つか負けるかのギリギリの状態を演出するのです。例えば、計算で競争する時に子どもは5分、大人は3分にするなどと言う工夫をすれば、真剣勝負となります。遊びだからこそ、全力で楽しみたいものです。