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悲しい話は夜するな

現実をまず把握しよう

現実を見ることは大変つらいものです。現実を「自分自身」に置き換えてもよいかも知れません。私も自分がしゃべっている保護者会のビデオを見たりするときには、大変緊張します。小さい頃、自分の声を録音したテープをはじめて聴いたときも、ビックリしました。
人間は「自分を大きく(優秀に)見せたい」という気持ちと「自分を過小評価してどうせだめなんだ」という気持ちにゆれている複雑な存在です。
進路などの重要なものは、他人の意見や顔色をうかがって決めていいものではありません。(でも、そうしがちです。)だから、もういちど「わたし(僕)」にとって、という現実に戻ることが大切です。

完璧主義を捨てよう

失敗を恐れる人や決断が遅い人の共通点に「完璧主義」というのがあげられます。志望校を探すときに一番大事なのは、自分(自分の子ども)にあった学校はあっても、「万人に『完璧な学校』は存在しない」と理解することではないかと思います。世の中には、完璧な親も存在しない、完璧な子どもも存在しない。そして、完璧な人間も存在しないのですから。

リラックスする時のポイントとなるのは、特に「目を休める」ということです。意識していないと分からないことですが、目から入ってくる情報はものすごく多いため、脳には大きな負担をかかるといいます。寝る前にスマホを見ないようにしようと、よく言われます。
電車の中で静かに目を閉じたりすることも大事です。(寝てしまわないように笑)。試験の休み時間の時に、30秒でもいいから目をつぶるのも有効だと思います。日本の武道では、よく黙想をしますが、これも科学的に理にかなっているんですね。

悲しい話は夜するな

「佐賀のがばいかあちゃん」(徳間文庫・島田洋七)のなかに次のような言葉が出てきます。

「悲しい話は夜するな」
これはじつは、脳科学的に考えても、理にかなっている教えだということです。

夜は神経伝達物質のセロトニンが比較的少ない状態になっているので、なかなか頭が働きません。
その結果として、不安になるようなことを果てしなく考えつづけてしまったりするのです。

がばいばあちゃんの教えは、次のように続きます。
「つらい話も昼にすればなんということもない」これもそのとおりです。
よく寝て、太陽の光を浴びた後は元気になるのは、実は科学的に証明されているんですね。

受験生も不安であれば、早く寝て朝日をいっぱい浴びよう!

勉強面でも、今日覚えた情報が、脳の中で自動的に整理され(これは寝ているときに行われます。だから睡眠重要)、明日には問題がよりすっきり見えるようになっていることもある。

結果的に、「今日の私」には解決できない問題が、「明日の私」には簡単に解決できるということも起こるのです。

closeup photography of adult short coated tan and white dog sleeping on gray textile at daytime
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