・叱る効果をあげるためには、「めったに叱らず、ポイントで雷を落とす」ように心がけたいものです。子どもは、怒られ慣れてくると「またか」と思うだけで、叱責自体を、痛くも痒くもないものになってしまいます。人間には、同じ刺激を与え続けるいと、その刺激に慣れてしまい、刺激を刺激とも感じなくなるという「心理的慢性化」のメカニズムがあります。
そういう時は、叱り役のチェンジが妥当です。普段は優しい父親(母親)が叱ったという「意外性」が、子どもに緊張感を与え、「これはまずいな」と、子どもが真剣に叱責に耳を傾けるという例もあります。雷は、たまに落ちるから、子どもは怖いのです。