阪神大震災以来、「頑張れ」という言葉は必ずしもポジティブに相手に伝わらないということが知られるようになってきた。「頑張れ」という言葉は、相手の心理状態に余裕がない場合、「これだけ頑張っても、まだ頑張れというのか」と頑張りが足りないことを批判されたと受け止められるおそれがある。
また、「危機感」という言葉が会社で使われるようになって久しいが、立場の違いでは逆効果になる可能性もある。経営者や上司は逃げ場がないから、危機感が頑張る理由になるかもしれない。しかし、新入社員などは、「だったらこの会社を辞めた方が賢明だな」と回避行動を取りかねない。
最近、中学受験界を見てこう思う。「会社で社員には伝えられない要求や言葉を子どもに使ってうまくいくわけがない」
この言葉は使い勝手がよい
「お前はこんなものではないはずだ」
その根拠はなくても良い。
人は信頼されるとそれに応えたくなる生き物だからだ。」