いうまでもなく、中高時代の友達が、一生の親友となるケースも少なくありません。この友人から受ける影響のことを、良いものも悪いものも含めて、「ピア・エフェクト」と言います。
①最近の研究では、習熟度別学級は、ピア・エフェクトの効果を特定の学力層の子供達だけではなく、全体の学力を押し上げるのに有効な政策であることを明らかにするものも出てきています。(特に、もともとの学力の低い子供たちに、大きな学力向上が見られたという結果も出ています)
②逆もあります。子どもや若者は、飲酒・喫煙・暴力行為・ドラッグなどの反社会的な行為について、友人からの影響を受けやすいということが明らかになっています。これは、今も昔も若いうちは、大人(社会)に反抗するのがかっこいい文化というものもあるかと思います。
私は、志望校を決める時のポイントを大学に入るための予備校的な要素に限定するのではなく、むしろ「一生の友達」を作るためという要素の方が大きいのではないか?と言い続けてきました。学校見学などの際は、先輩たちの姿に「我が子の友達になってほしいなあ」というイメージが重なるかどうか、という視点でご覧になってはいかがかと思います。