私立中学では、「模擬国連」という取り組みをしているところが多数あります。日本ではなく、自分がその国の代表の立場となって議論を進めていく取り組みです。子供達は、その取り組みで相手を尊重しながら議論を進めていくというやり方を学んで行きます。
論破
「論破」ということをありがたがる風潮に危惧を覚えます。小学生でも使うようになっている言葉になっています。しかし、相手をうっかり論破したりすると、その成功体験は「相手を論破する」快感に繋がってしまい、人間関係に破綻をきたすようになるかも知れません。
また、後になって自分が言ったことが間違っていたとわかっても、相手に傷を負わせたという事実は変わりません。人間には残念ながら、「自己を正当化する」という気持ちがあります。今更謝っても仕方ない、となると論破した人は、「私は間違ったことを言っていない」という物語にしがみつくようになってしまうものです。
大人(親・講師)が子供を論破しても、良い方向に向かうことはありません。