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通塾時間が長いと子供たちが不登校になりやすい、中学受験生も志望校を考えるときに注意が必要です、というような記事が9月にネット上で流れていました。発信元は大きめのメディアでしたが、私は情報にミスリードがあるとして指摘をしました。データが、中学受験生を対象にしたものではなく、東北・東京に住む私立高校生2000人を対象に12月に取ったものだったからです。(データ元の論文を私は読みました。)それなのに「中学受験生・・」という主語で書くのはルール違反ではないかと指摘をしました。(いつも書かれている記事は、大変ためになるものばかりということを付記しておきます)

もちろん、学校でも会社でも、スーパーやコンビニでも「近いに越したことはない」のは現実としてあるでしょう。それを前提にして、それ以上の意義のある情報とは感じませんでしたし、サンプル数も足りない情報でした。(2000人の中で、1時間半以上をかけて通学している東京の生徒が何人いるのでしょうか?それをパーセンテージや○倍などの数字で誇張して、引用であったとしても伝えるのは、教育に携わるメディアとしての見識を疑いました。)

ちなみに、東京女子御三家は通学時間を「1時間半以内」としています。裏を返せば、伝統ある私学が経験上、1時間半ならまだ体格も大きくない女子中学生でもOKという判断をしています。昨年、筑駒の辞退者が多かったというのが話題となりましたが、その背景には、筑駒が「通学時間の制限を広げた」というのが理由にあります。それらの学校に取材すれば、実態がわかるのになあ、と思いました。翌日に神奈川県内の2つの学校からすぐに、通学距離と不登校などの因果関係などない、というデータを私はいただきました。その2つの学校は、横浜市内にない学校なので、遠距離の生徒が来なくなると困るという実態もあったことと思います。始業時間や帰宅時間を工夫したりと、さまざまな工夫をしていることを私は良く知っている2校でした。

答えは、現場にあります。そうでない人(外野)の意見で、直前に志望校がブレないように!!!→これが一番言いたいことなので、批判的な文章に不快感を感じられたら申し訳ありません。

私は、遠くても頑張って通っている子供達へのリスペクトがないから、腹が立ったのだろうと自己分析もしております。

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