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中学受験国語専門塾です

現小5へのラブレター

中学受験の場合、2月に新学期となる塾が多くあります。新小6になった時点で、みんなが本腰を入れて勉強するようになると、一気に成績が落ちてしまうことがあります。そうならいための、12月〜1月の心構えをお伝えします。

算数

わからない問題をすぐに親や先生に質問するといいう癖がついている生徒は、伸び悩むケースがあります。授業がわからなくても家でお父さんやお母さんに聞けばいいやという姿勢で集団塾に通うと、授業態度に甘さが出てしまい、内容が難しくなったときに回らなくなります。また、本番の入試では自分一人で問題を解かなくてはいけないことを常に念頭に置いておきましょう。中学入試では、粘り強く考えられるか、試行錯誤できるか、という部分も入試問題で試されます。模試の後半でも、公式を覚えていれば解けるような問題は出題されません。質問をすることは悪いことではないですが、大人に頼りきった学習をしたり、面倒くさがりの習慣から抜け出せないと、ある一定のレベル以上の成績が取れなくなるので要注意です。また、親が目先の点数を取らせたくて、模試の難しい問題を最初から捨てさせるような作戦を取った場合も、中途半端な要領の良さだけを身につけてしまう可能性もあり、諸刃の剣(私はハッキリ弊害だと思います)になります。

国語

子どもの経験や精神的成長との関わりが大きいので、特に男子は長い目で見る必要があります。それでも6年になって成績を伸ばす子の特徴は、漢字・語句の知識の定着への意識が高いことです。模試では、漢字や語句知識が必ず出題されますので、確実に点数が取れていると成績の乱高下が少なくなります。逆に、記述で問題の意味を考えずに傍線部の前後の言葉を適当に拾って結びつけるような解答で部分点を取っているような子は失速する可能性大です。算数同様に、省エネで勉強をこなそうという姿勢がついているようなら、修正が必要です。

理科・社会

模擬試験の成績が下降してくると、国語や算数よりも簡単に点数が取りやすいため、理科や社会の暗記に走りがちではないでしょうか。しかし、付け焼き刃の暗記は長期記憶にならないことと、受ける学校の入試の勝負科目は配点の高い可能性が強い国語、算数のことが多いので、入試の最後に行き詰まる可能性が高いので、注意しましょう。理科や社会については、1日にかける勉強時間は少なくて良いので、週に触れる回数を増やすように心がけましょう。また、漢字の用語は、最初から漢字で暗記するようにするなど、省エネ禁止の方針は同じです。

まとめると「学問に王道なし」

仕事でも「楽して大金を稼げます」というのは、詐欺の可能性が高いでしょう。まずは、学年が上がるからと言って急に勉強時間を増やさなくては?ではなくて、勉強に対する姿勢から見直すことが必要です。ちなみに、私の塾では「面倒くさがる」タイプの生徒や発言は、他の生徒への影響もありますので、厳重注意です。

laptop and coffee cup on cafe table outdoors
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