「みにくいアヒルの子」「人魚姫」「マッチ売りの少女」「裸の王様」など、世界中の子どもたちが知っている童話をつくったアンデルセン。そのアンデルセンは有名になればなるほど、苦悩したといわれます。
アンデルセンの風貌をからかうゴシップ記事が新聞に出たとき、知人にこう言われます。
「あなたは世界的名声をもっているんだから、くだらない記事なんて気にしないでいいんじゃないの?」
アンデルセンは、目に涙をうかべながらこう答えました。
「でも、やっぱり傷つくんです」
その感受性の高いハートがアンデルセンにあったからこそ、子どもたちに届く童話が書けたのです。