バネにする
江戸時代の3大画家の一人、谷文晁(たにぶんちょう)のもと田崎早雲という若者が訪れました。早雲は谷文晁の弟子である金井烏洲の弟子。つまり孫弟子にあたる人物で、ちまたで俊才の画家と評判の男でした。
早雲は文晁に会えたことに感動し、丁寧な挨拶をしますが、文晁はそっけなくこう言いました。
「そこの梅の木を描いてみるがよい」
早雲は谷に認められるチャンスと、精魂こめて描きます。しかし。完成した作品を見て、谷は信じられないひと言を放ちます。
「これが絵か。こんなものなら誰でも描けるわ。ああ腹立たしい」
そういって、谷は家の奥へと去っていきました。
その後、早雲はこの日の悔しさをバネに修行を続け、2年もすると彼の絵は明らかによくなっていました。そこで再び師匠である烏洲申し出ます。
「もう一度、私を文晁先生に引き合わせてください。この絵を見ていただきたいのです」
烏洲はその絵の完成度の高さを確認すると、1通の手紙を差し出します。
それは文晁から烏洲に出されたものでした。
「私を訪ねてきた早雲という若者は、とても優秀である。しかし、このままいくと慢心してダメになってしまうだろう。そこで私は今日、彼の慢心を打ち破るために思い切り彼を罵倒した。素質ある若者は国の宝で、私は宝を失いたくはない。早雲のことを、これからもしっかりと見てやってくれ。」
早雲はその後も修行に励み、近代画檀の大家と呼ばれるようになりました。
卒業生
塾の教師として卒業生とその保護者は、宝物です。(私は、本気で思っています)。
昨日、お二人のお母様が教室にいらっしゃって、お子様の様子を教えていただきました。
生徒たちが合格した時ももちろん嬉しいのですが、入学した学校で「○○部に入って頑張っています」「学校楽しいです」という報告も超嬉しいです。
時間は前後しますが、一昨日に学校訪問をさせていただいた時にも、大切な一人の卒業生と話をさせて
いただきました。大学受験頑張ってほしい。合格したら、ハイタッチをしよう。そして消毒しよう。
元気と勇気をいただきました!!
みんな頑張れー。