公文教室を30年以上運営している指導者の方のお話が示唆に富みます。公文の話ではなく、学習全体に普遍化できる部分があります。
「公文式は頭のための『ごはん』だと子供たちにも保護者にも説明します。毎日決まった時間に適量を摂取することが大事です。公文での間違いは「うんち」に喩えます笑。ごはんを食べるからこそうんちが出る。それは健康の証。決して悪いことではない。うんちをしたら、おしりを拭いてキレイにするのと同じように、間違えたところはもう一度解き直せばいいんだよと説明します。ミスが出ないということは「便秘」です。課題が簡単すぎるのかもしれません。ミスが多すぎる場合は「下痢」を疑います。何らかの消化不良をしていると考えられます。量を減らす、レベルを下げるなどの対処を行います」
小学生低学年にも理解できるような喩えになっていると思います。
さらにもう一つ。
「自分の学年をやっている子は、今は自分のことに集中していればいい。1学年上まで進んだ子は、学校のクラス全員の30人のことを考えられるようになって欲しい、2学年上まで進んだ子は、30の二乗で900人のことを考えられるようになって欲しい。3学年上まで進んだ子は、30の三乗で2万7000人のことを考えられるようになって欲しい。そして最終教材を終えた子は、世界中の人のことを考えられるようになって欲しい」
志を高くもって欲しい、将来はリーダーとして活躍して欲しいとの愛情が感じられます。
