中学入試の伴走の必要な要素に「一貫性」があります。一貫性を辞書で引くと、初めから最後まで矛盾を貫き通すことと出てきます。ところが、子育ての場合は、この一貫性がなかなかできません。それでも親の機嫌の良し悪しで子どもに対するルールが変わっていないか?に注意をしておく必要があります。親の機嫌の良い時には勉強していなくても一緒にテレビを見ていたりできたのに、機嫌の悪い時には「そんなに勉強しないなら、受験なんてやめなさい!」「塾には行かせません!」などという叱り方をすると子どもは混乱してしまいます。さらに、子どもが親の顔色を常に窺うようになり、親の機嫌ばかり気にするようになると成績向上には繋がりません。親が隣にいる時は怒られるのが怖くて集中できずに「計算ミスが全く減らない」という状況になっていることは、中学受験あるあるの一つです。
人間の感情は上下するのは当然ですし、対する子どもの反応も日に寄って違いますので、「一貫性」が実に難しいことではありますが、心に留めておいて損はありません。どうしても難しいようなら、これだけは譲れない(=これが守れないと怒られても当然)という家族ルールを事前に作るのも一つです。
