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哲学は失望をきっかけに発展する

哲学、歴史学、文化人類学、美術史など人文科学に基づくコンサルティングを行うクリスチャン・マスビアウ氏の話。

「世の中の複雑さや変化を観察せずして、何事も結論づけることなどできないはずです。「自由」という概念一つとっても、国によって意味が違います。たとえば米国にとっての「自由の意味は、<小さな政府、低税率、個人の自立>ですが、デンマークでの意味は真逆で、<大きな政府、充実した福祉、小さな格差>です。北欧にとっても自由の意味は、苦痛や悲惨さからの自由なのです。概念は普遍的で恒久的なものだと思われがちですが、実際は常に変化しています」

この概念の捉え方の難しさを考えても、生成A Iが正しい答えを弾き出すかどうかより、なぜ人間はテクノロジーを信仰してしまうのかを問うべきだ、とマスビアウは述べています。

いつの時代も、救いを待つばかりではなく、人間が主体性をもって新たな発想をしなければと心がけておかないと社会は動きません。少なくとも、子どもたちにはA Iに任せておけば、大丈夫な時代が来るなどという事はいうものではありません。

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