人工知能のような新しい技術によって、人間の生き方や社会のあり方を変え、文明を前進させようという思想を「プロメテウス(人類に火をもたらしたとされる神話上の存在)主義
という。ここ数年は、アメリカ・シリコンバレーを中心に、人工知能をめぐる楽観的な見方と結びつけて用いられる。研究者も、人工知能の力を借りることで、ガンや認知症の特効薬の開発が今まで以上に期待できるとのことだ。これは、現在、病気で苦しんでいる人やそのご家族についても大変、良いことであると思う。また、自分自身がその立場に立った時に、人工知能の発達に大きく期待し、希望を寄せるはずである。
しかし、「永遠の不老不死」には多分ならないわけなので、人間にとっての幸福とは何かという哲学的な命題についても、少しずつ真剣に考える年齢に近づいてきたとも感じている。
さあ、どう生きるか?
