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50の宿命

中学受験の宿命というのは、偏差値50以下が半分は存在するということだ。参加者が前向きな選択をして競争に参加している中学受験では、よく言われることだが、頑張っている中の偏差値50というのは優秀な部類に入るのでより厄介。

頭ではわかっていても、目先の数字には追われてしまうのが親心というもの。しかし、偏差値という尺度以外の価値観を持たないと親子とも追い詰められた受験期間になってしまう。そして、最終的に良い入試結果となることも非常に少ない。だから、「今まで解けない問題が解けるようになった」「解けていた問題も、ミスが少なくなった」「時間がかかっていた問題も、時間がそれほどかからなくなった」「そもそも塾には楽しく通っている」など・・・本人の絶対評価で褒める、認めるというのを意識的に行っていく必要がある。

褒める、認めるを何度アドバイスを受けても「やらない、出来ない」。また、「自分の不安を子供にぶつけてしまう」ような親の伴走は、究極的には合格(または完走)の邪魔でしかない。

箱根駅伝の沿道で、懸命に走っているランナーに「ほら、モタモタしているから抜かれたじゃない」「何やってんのよ、平均タイムも取れないなんて情けない」などという声援を聞いたことがあるだろうか?「お前が走ってみろよ!」と思われるのがオチである。また、箱根駅伝と違い、自分が辞めることが他人に影響がでない中学受験の場合は、辞める(=受験断念)は本人の気持ちが切れればそこでオシマイ。高校入試や他の習い事に目標を転換したりすることで、本人の自己肯定感が下がらない選択は全く問題ないと思うが、本人が勉強が嫌いになったり、親子関係や夫婦関係が壊れるような結末を迎えては、本末転倒すぎる。

red cloudy sky during sunset
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