医療者が介入することで帰って命を縮めてしまうという研究結果が、1991年に発表されました。フィンランドのヘルシンキで行われた比較実験が明らかにしたので、「フィンランド症候群」と呼ばれています。心血管に疾病のリスク因子を持つ40歳〜45歳の男性1222人を「医療介入群」「放置群」の二つのグループに分けました。15年後の死亡者数は、前者が101人、後者が60人でした。原因は心の問題だと考えられています。嗜好品を制限されて精神的にストレスを受けたことが体に影響したのです。
医療と教育を同じ土俵にして語りすぎたくはありませんが、私は大人の過干渉や過保護は長期的には子どもに良くない影響を及ぼすと考えています。
小学生のうちのキーワードは、シンプルに「のびのび・すくすく」。これは、中学受験でも同じだと思います。統計は取っていませんが、1万人以上の受験生を見てきた実感です。悲壮感漂う家庭には、良い結果、少なくともジャイアントキリングは生まれていません。


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