少子化の対策として、塾は低学年からの塾通いをすすめる。そして、それが飽和状態になると私立中学に入学してからも通えるようなビジネスを始める。塾は不安産業とも言われる。本当に必要かどうか?の検証もなく、その動きには必ずなると思う。そして、私は教育者として、その流れは良くないとはっきりと思う。
「中高生という多感な時期に読む本には、生徒たちの素直な反応や戸惑い、驚きや感動が詰まっています。進路選択のヒントや自己理解を深める伴走者として思春期の心に寄り添い、大学生や社会人になって再読するとまた異なる視点や洞察を与えてくれます。」(名門校の本棚・平林理恵・日経BOOKプラスより一部抜粋・改訂)
例えば、中学時代に勉強が覚束なくなる理由は、勉強そのものが理由なのか?人間関係の悩み、部活との両立、将来への漠然とした不安、生きるとは何かという根源的なやみ。そういう悩みは、少なくとも塾のようなもの(理論武装が少ない補習塾的なもの)では、解決するとは思えない。私は、1冊の本(映画や音楽でも良い)が解決する可能性の方が高いと思う。親が中学受験の伴走をしたとしたら、そのバトンは本が役割を受け継いでも良いのではないか?私は人生を豊にするため、そして国語塾としても、読書習慣をつけることは重要だと思っている。


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