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魔法の絨毯

ある私立中学校の日本語作文(サンプル問題)に、作家ブレイディみかこのエッセイが取り上げられていた。要約するとこのような内容である。

<日本ではまず「自分の靴を履く(注釈※個性を大事にするの意味)」のが大事だと思っていた。しかし、20代の人たちと座談会をしていて、さらに考えたことがある。日本では「靴」よりも「絨毯」の方が問題として深刻ではないかということだ。たとえば、日本の学校では、同じ制服を着て、同じような髪型で、細かい規則を守って生きろと言われる。これは、自分の靴を脱いで裸足になり、みんなこの絨毯に乗ってこいと言われているようなものだ。〜中略〜そのまま絨毯の上で生活できているのなら、いいかもしれない。しかし、学校は数年で卒業するし、職場だって潰れるかもしれないし、国は衰退することもあるだろう。その時には、みんな自分の靴を履いて歩き出すかしかないのだ。」

見事な比喩を使った文章である。

魔法の絨毯の「魔法が切れた」時のため、子どものたちが自分の靴を履いて歩き出せるようにする準備(鍛えること)が中学受験から中高時代の学びなのだろう、と思う。そして、そういう教育の一端を担っていきたいと思った。