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素敵ですね

本日はお日柄もよく


原田マハさんの著書(徳間書店)で、スピーチライターが主人公の小説です。その小説の中に、北原さんというリスニングボランティアをやっているおばあさんが出てきます。

~リスニングボランティアとは、おもにお年寄りの話を「ただひたすらに聞く」行為なのだそうだ。自分の意見を言ったり、必要以上に応答したりしない。ただ、黙って聞いてあげるのだ~

「黙って聞くという行為は、その人のことを否定せずに受け止める、ということなの。お年寄りになると話がくどくなったり、同じことをくり返してしまったりするでしょう。話したくても、うとまれてしまうのね。何も求めているわけじゃない、ただ話したいだけなのにね」
「北原さんからは、ひと言も、何もおっしゃらないんですか」
「いいえ、何もかも、聞いて、最後にたった一言だけ、言わせていただくの。悲しい話なら『大変でしたね』、明るい話なら『すてきですね』って」

「大変でしたね」と「すてきですね」
覚えておきたい。

カラオケがうまくなるには

「下町ロケット」や「半沢直樹シリーズ」でも有名な池井戸潤さん。わたしはベタかも知れませんが、「ルーズヴェルトゲーム」が好きです。インタビューで、興味深い部分がありましたのでご紹介します。

『たとえば、「これを読めば成功できる」っていうタイプの本あるでしょう?もちろん、たいていの場合は不可能なわけですよ。読むだけじゃ成功できない。それはカラオケに例えるとわかりやすい。本当は演歌が得意な人がポップスを歌ったらちょっとしっくりこなかった、ということはあるかも知れないけれど、元の歌唱力に問題があるわけじゃないから、歌のジャンルさえ変えればうまくいくんです。そのくらいの誤差で失敗している人と、全く歌唱力がないのに難しい歌を歌おうとしている人では、問題の所在が異なる』

selective focus photography of microphone
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