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オレンジを分ける子ども

2人の姉妹がいます。ここに1つだけのオレンジがあり、姉も妹もオレンジを欲しがっています。 姉と妹それぞれが満足できるには、オレンジをどのように与えればよいでしょうか?

「半分ずつにして与える」というのが、すぐに思いつく回答でしょう。公平という点では「半々」というのが導きやすい結果といえます。そうではなく、年上の姉に少し多めにあげる、あるいはその逆ということも考えられるかもしれません。ただ、姉妹がそれぞれ1個分を欲しがっていたとしたら、これらの方法で双方が満足することはありません。

そうであれば、少し変わった回答としては、姉妹双方でお金を出して、もう一つオレンジを買う、という方法もあるでしょう。

さらには、一方があきらめ、一方だけがオレンジを手にする、あるいはケンカで勝った方に与えるなどという回答もあるかもしれません。

それでは、実は次のような理由でオレンジを欲しがっていたとしたらどうでしょう。

姉はオレンジジュースを作りたくて、オレンジが欲しかった。 妹はマーマレードを作りたくて、オレンジが欲しかった。

このような情報が加わることで、別のオレンジの分け方も考えられそうです。なぜなら、オレンジジュースを作るにはオレンジの皮はいりませんし、マーマレードを作るには皮だけあれば十分だからです。

つまり、姉にはオレンジの実をあげ、妹にはオレンジの皮をあげる、という方法が考えられることになります。このように、ただオレンジが欲しいという事実だけを知ることではなく、その理由などさらに深い情報にまで踏み込むことができたなら、当事者間でより満足度の高い解決策を得る、つまり、win-winの関係をもたらすことができる、という一例です。

課題解決には、もう一歩の対話が重要です。

close up of fresh sliced oranges on dark background
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